けーあい式改良アオヤギ式巣門台の作り方

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「せっかく入居してくれた群れが、夏にスムシだらけになってしまった」「猛暑で巣が落ちてしまった」——ニホンミツバチの飼育を続けていると、多くの方がこの壁にぶつかります。分かります。私も夏分蜂群7群が全てスムシにやられた経験があります。

そんな悩みに対する答えのひとつが「アオヤギ式巣門台(すもんだい)」です。ただ、オリジナルのアオヤギ式にはいくつかの課題もあります。

そこで本記事では、私が試行錯誤しながらたどり着いた改良版、いわば「けーあい式」の巣門台の作り方を、構造の考え方から製作手順まで丸ごと解説します。

この記事を読むと、以下のことが分かります。

  • アオヤギ式巣門台の概要、そのメリットや弱点
  • 安価なプラコンテナとトリカルネットで作る「けーあい式」の工夫点
  • 材料の選び方・入手先・寸法の目安
  • ステップバイステップの製作手順とよくある失敗
  • カセット式巣門枠を使った季節ごとの切り替え方

使用実績はこれからですので、あくまで「こんなやり方もあるんだ」と肩の力を抜いて、DIYを楽しむ気持ちで読んでいただければ嬉しいです。

目次

はじめに:なぜ巣門台の改良が必要なのか

日本蜜蜂飼育で巣門台が果たす役割とは

ニホンミツバチの重箱式巣箱(じゅうばこしき、底のない四角い箱を積み重ねる方式)では、一番下に「台」を置き、その上に巣門(ミツバチの出入り口)を設けます。この巣門と台を一体化したものが「巣門台」です。

巣門台は単なる土台ではありません。クズ、ムシ、オチ、ズメバチという、ニホンミツバチ飼育の4つの「」問題に直結する重要なパーツです。

私が巣門台の改良を決意したきっかけ

2025年の夏分蜂ではなんと7群の入居がありましたが、ほとんどの群れがスムシにやられて、逃去したり衰弱していきました。鉄製台の四面巣門に加えてスムシっ子カードを使用していたので大丈夫!とたかをくくっていたのです。

ニホンミツバチは入居後の3週間目くらいで一旦蜂数が減ります。春分蜂群の場合はまだスムシの季節では良いのですが、夏分蜂群の入居後3週目くらいの蜂数が減ったタイミングはスムシの格好の餌食です。

そこでスムシっ子カードは使用するのは大前提として、更に、四面巣門の鉄製台以上の対策が必要である。これが私のテーマになりました。

「アオヤギ式巣門台」はYouTubeなどで前から知っていて、底のない構造でスムシと暑さに効くという発想には注目していました。ただ、実際に取り入れようとすると、いくつか引っかかる点も見えてきたのです。

この記事で紹介する「けーあい式」とは

けーあい式は、ざっくり言えば「アオヤギ式の考え方を活かしつつ、安いプラコンテナと2種類のプラスチックネット、そして取り外せるカセット式の巣門枠で実用性を高めた改良版」です。

コストを抑えつつ、害虫の侵入も防ぎ、季節に応じて使い分けられる——そんな欲張りな設計を目指しました。

アオヤギ式巣門台とは何か

アオヤギ式巣門台については以下の別記事で詳しく解説していますので、本記事では簡単に振り返ってみましょう。

アオヤギ式巣門台の基本構造と特徴

アオヤギ式の本質は、ひとことで言えば「底なし構造」です。重箱式巣箱の最下段に底板を取り付けず、巣くず(ミツバチがかじり取った巣のかけらやゴミ)が地面に直接落ちるようにした構造です(※1)。

具体的には、4本の柱の四方と上面に板を貼って下の開いたボックス状にし、上面の板には巣箱内寸と同じ穴を開けます。さらに縦方向の壁にも四角い穴を開け、そこをミツバチが通れるメッシュ素材で覆って通気口兼巣門にしています(※1)。

ただし、木材で製作したアオヤギ式には弱点があります。最大の課題は、木部と地面と接する部分が数年で腐ってしまうことです。考案者自身も「1年ほどで虫が木を食べて弱くなり、放置していたら倒れたことがある」と語っています(※1)。毎年腐ってしまい何十個も再度作るのは大変な手間です。この腐食と手間の問題を解決するため、考案者自身が野菜収穫用のプラスチックコンテナを流用する方法にたどり着いています(※1)。

アオヤギ式の主なメリット(4つの「ス」問題に効く)

アオヤギ式巣門台のメリットは、覚えやすく「4つの『ス』」に整理できます。さらに、おまけとして、もうひとつの「シ」にも効果が期待できます。

1つ目、スクズ。巣くず掃除がいらない。
2つ目、スムシ。スムシ被害を軽減できる。
3つ目、スオチ。夏の巣落ちが起きにくい。
4つ目、スズメバチ。スズメバチがあきらめる。
そして、おまけの「シ」。湿気がこもりにくい。

これだけ並ぶと、なかなか魅力的です。

アオヤギ式の弱点:結構色々とあります

アオヤギ式の弱点としては以下のような点が挙げられると思います。けーあい式ではこれらの弱点をほぼ全て克服することを目指しました。

  • 木材を使うと地面に接する部分が腐りやすい
  • 冬の保温性が悪い(底板を差し込む場合は重い巣箱を持ち上げる必要性がある)
  • 待ち箱としては使えない(蜜蜂が入居しない)
  • 盗蜜に弱い
  • 内検しずらい
  • 見た目があまり良くない(プラコンテナの色が派手)
  • 底板への落下物から群れの様子を推測することができない
  • 巣門台に重しを置いて倒れにくくすることが難しい

けーあい式が目指した改良ポイント

コスト削減:ちょうど良い6mmスリット入りコンテナを採用しなかった理由

野菜収穫用プラスチックコンテナ(以下、簡単に「プラコンテナ」とか「コンテナ」と呼びます)を活用する際、ちょうど6mm程度のスリット(細長い隙間)が入ったコンテナを使えば、そのスリット自体を巣門・通気口にできて便利です。

ただ、私が調べたところ、こうした規格のコンテナは価格が高めでした(送料込みで1つ4000円から7000円)。

そこで私が選んだのは、より安価なプラコンテナです。ホームセンターやネット通販で手頃に入手できるのですが、メッシュの大きさがスズメバチも通れてしまうほどの大き目(11mmX11mmの正方形状など)であるという問題があるので、採用されている方は少ないかと思います。

防御性向上:スズメバチが入れず、ハチノスツヅリガや盗蜜隊も入りにくい構造

ここがけーあい式の肝です。

安価なプラコンテナはスズメバチも通れてしまうほどの大き目のメッシュ(11mmX11mmの正方形状など)になっていました。そこで、ちょうど良い大きさのメッシュのプラスチックネット(トリカルネットなど)をプラコンテナの内側に貼ることで、必要な大きさの開口部を自分で作るという方針にしました。少しの手間で、ぐんとコストを抑えられます。

プラコンテナの内側のほぼ全面に開口3mmのプラスチックネットを貼ることで、ハチノスツヅリガやスズメバチだけでなく、ミツバチも内部に入り込めない「防護層」を作りました。

そのうえで、一部のみは開口6mmまたは7mmのプラスチックネットを貼り、そこを巣門とします。つまり、3mmネットの防護層と6mmまたは7mmの巣門という複数の開口部を持つ巣門台とします。また、6mmまたは7mmの巣門は盗蜜隊が来たときには塞ぐことができるようにしておきます。

ちょっと分かりにくいかと思いますので、後ほどさらに詳しく説明します。

メンテナンス性向上:カセット式枠で用途を切り替える発想

もうひとつの工夫が、プラコンテナと巣箱の間に挟む木枠の一部を取り外しできるカセット式にしたことです。このカセットを差し替えることで、巣門の有無や形状、さらには、底板の有無を選べるようにしました。

季節や群れの状態に合わせて構成を変えられるので、待ち箱(捕獲用)から飼育、越冬までを一台で柔軟に対応できるというのが狙いです。

材料の選び方と入手先

台本体:プラスチック製コンテナの種類

台本体には、プラスチック製のコンテナを使います。

アオヤギ式を採用される方がよく使われるのは岐阜プラスチック工業のリステナーMB-30IIで、スリットの幅がちょうど6mm程度ですのでスリットをそのまま巣門として活用できます。底はメッシュではなくてベタです。

アオヤギ式で実際に農家からもらったと紹介されているのもこのコンテナのようにみえます。ただ、価格1つ4000円から7000円程度と高額なのと、色がブルーとイエローというかなり目立つ色であったため採用を見送りました(考案者もデメリットとして「見てくれが悪い」とおっしゃっていました(笑))。

(PR) リステナーMB-30IIにご興味のある方はこちらから確認できます。

そこで、私は近くのホームセンターで売られていた1つ798円の安価な再生プラスティックのコンテナ(底はメッシュではなくてベタ)を検討しました。内寸が幅47.5×奥行31.5×高さ29.5cm程度で、重箱式巣箱の外寸(一般的に290〜300mm角)が十分乗ります。また、色が黒で目立たないのがよいです。

次にネットショップで販売されている採取コンテナも検討しました。こちらも、外寸が幅520×奥行365×高さ305cm程度ですので、重箱式巣箱の外寸(一般的に290〜300mm角)が十分乗ります。色も黒で目立ちません。底はメッシュとなっていてベタでないことが上記の2つと異なります。

(PR)この採取コンテナにご興味のある方はこちらから確認できます。

プラクチック製コンテナを選ぶ際の注意点

選ぶときのポイントは次の通りです。

  • 重箱の外寸より一回り大きいものを選ぶ
  • 格子状・網状で風通しの良い構造のもの
  • 色は目立ちにくい青・黒・灰などが無難

なお、農業用コンテナは「紫外線による劣化が少なく丈夫」という利用者の声もあり(※6)、巣門台用途には相性が良い印象です。1つ798円の安価な再生プラスティックのコンテナは屋外での耐候性が若干心配ではあります。

プラスチックネット材:開口部3mmと6mm(または7mm)のネットの使い分け

けーあい式では2種類のプラスチックネットを使い分けます。タキロンのトリカルネットとネトロンシートを例にすると、規格と寸法の目安は以下の通りです(※7)。

用途規格の例開口部と厚み
内側の防護層ネトロンシート D6開口 約3mm、厚み 約1.4mm
巣門部トリカルネット N-481開口 約6mm、厚み 約2.2mm
巣門部トリカルネット N-24開口 約7mm、厚み 約2.3mm

ネトロンシートは元々は大日本プラスチックスの製品でしたが、現在は合併等でタキロンの製品となっており、タキロンが両方の製品を扱っているようです。どちらも材料は同じようなもののようですが(高密度ポリエチレンなど)、トリカルネットは角目(縦・横格子)、ネトロンシートは菱目(ひし形)であることが違いです。

なお、内側の防護層として、トリカルネットN-9も検討しました。N-9は開口が約2mmですが、厚みが約0.9mmで薄く、スズメバチに噛み切られる可能性があると思い採用を見送りました。

さて、巣門部のトリカルネットとしてN-481(開口が約6mm)を使うか、あるいはN-24(開口が約7mm)を使うかが迷うところです。6mmだと蜜蜂が通りにくそうにしたり、脚につけた花粉を落としてしまうリスクがありますが、少しはハチノスツヅリガが入りにくくなるのではないかと期待もあります。こちらについては両方を試してみて秋にでも結果をご報告したいと思います。

(PR) プラスチックネットは以下のネットショップや金網店(※7)などで希望の長さで購入できます。ネットショップの場合は短い単位で購入すると割高なことがあるので長めに購入して蜂友さんたちでシェアすると良いでしょう。

木材:片面防水コンパネと杉板のサイズ・必要量

プラコンテナと巣箱の間には、片面防水のコンパネ(コンクリート型枠用合板)の台と杉板で作った巣門枠を使います。

片面防水のコンパネは雨に強いため重宝します。

杉は入手しやすく加工もしやすいため、養蜂用部材の定番です(※4)。巣箱と同じサイズにしますので、私は35mm厚の杉板を使用しました。

どちらも大型のホームセンターなどで入手可能です。私はホームセンターのカットサービスを利用して希望のサイズに切ってもらいました。

けーあい式巣門台の構造図解

全体構成のパーツ一覧と役割

けーあい式は、下から順に次のパーツで構成されます。

  1. プラコンテナ(台本体):地面に接する土台。内側に開口3mmプラスチックネット、側面の一部に6mm(または7mm)の巣門を儲けます。
  2. 片面防水コンパネ:コンテナの上に乗せる中間の床板(防水面を上に)
  3. 杉板の枠(固定部):重箱を受ける枠の本体
  4. カセット式枠(差し替え部):杉板の枠の1辺を取り外しできるようにします。巣門有無・底板有無で複数のタイプを作成して取り替えできるようにしたパーツです。巣クズがたまらないようにガードレールは付けません。
  5. 重箱式巣箱本体:巣門台の上に積む通常の巣箱です。

プラコンテナ本体の加工箇所(くり抜き・ネット貼り)

プラコンテナの加工は大きく2か所です。

まず底面がベタの場合はプラコンテナの底を巣箱の内面よりも少し大きく切り取ります。私が使用している巣箱は内寸220mmX220mmですので、230mmX230mm程度にくり抜きました。これはプラコンテナの開口部が小さいと落ちてきた巣クズが溜まってスムシが発生する恐れがあるためです。使用時は上下逆さまにします。

底に穴を開けたプラコンテナ

底がメッシュの場合は底をくり抜く必要はありません。上下逆さまにしないでそのまま使用します。

さらに、側面の一部をくり抜きます。トリカルネットを貼って巣門とするためです。取っ手部分を使うことも考えられますが、かなり小さいためその下の部分もくり抜くこととしました。

コンパネ・杉板枠の寸法と組み立てイメージ

コンパネは重箱の外寸と同じ程度にカットし、中央に重箱内寸より少し大きい(225mm角前後)の四角い穴を開けます。カットはやはりジグソーがあると便利でしょう。

巣門枠材は重箱と同じ大きさに作り、3つの辺をコンパネの開口部を囲むようにビスで固定します。

カセット式枠のバリエーション(巣門有無・底板有無)

けーあい式の特徴はカセット取り替え式のパーツです。この枠は用途に応じて以下の3パターンを用意しておくと便利です。

  • 巣門あり・底板なし:夏向け。通気と出入りを優先。
  • 巣門あり・底板あり:冬向け。地面からの通気を絞る。巣門は色々な形状にできる。盗蜜隊対策にも使用。
  • 巣門なし・底板なし:コンテナ側の巣門だけで運用。

さらに、巣門枠の巣門は7mm X 130mm程度のスリットの場合と7mm程度の穴の2種類としました。

製作手順:ステップバイステップ

STEP 1:プラコンテナの採寸とくり抜き加工

まず、手持ちの重箱の内寸を測り、コンテナの底が下手の場合は、コンテナの底板に重箱内寸より少し大きい開口をくり抜きます。ちょうど中央に位置するように開けると良いと思います。

次に側面の巣門位置を好きな大きさにくり抜きます。私が採用したプラコンテナは4方の持ち手の下の面がくり抜きやすくなっていたので、そこをくり抜いて巣門エリアとしました。

巣門の数は、考案者の経験では「2か所で十分」「前と、風の入る左右どちらか好きな方の2か所がベスト」とされています(※1)。最初から4か所開けるより、まず2か所で様子を見るのが良いと思います。

(PR) プラコンテナはマルチツールを使うと簡単にくり抜けます。ジグソーよりの引っかかりにくくて便利です。

STEP 2:内側への3mmネトロンシートの貼り付け(防護層)

続いて、コンテナの内側全面に3mmの(ネトロンシート D6)を貼ります。これがハチノスツヅリガやスズメバチを物理的に締め出す防護層です。ミツバチも通れません。

格子の交点や四隅まで丁寧に押さえ、たわみが出ないように張ります。

3mmのネトロンシートにはあらかじめ巣門とする部分をくり抜いておきます。すなわち、6mmまたは7mmのトリカルネットを貼った部分に重なる部分はあらかじめ穴を開けておくことで、その部分が6mmまたは7mmのトリカルネットだけになり、巣門となるという仕組みです。

なお、穴を開けるときに切り取った3mmのネトロンシートは外側から上部だけを固定して貼り付けて開閉式の扉とします。これは、盗蜜隊が来たときに巣門を外から塞ぐことができるようにするためです。

STEP 3:開口部6mmまたは7mmのトリカルネットの切り出しと貼り付け(巣門部)

くり抜いた巣門部より少し大きく切った6mmまたは7mmのトリカルネットを内側からネトロンシートの上に当てて貼り付けます。固定には結束バンドを使います。これにより、蜜蜂が6mmや7mmの穴から出入りに可能です。巣門エリアの完成です。

このとき、ネットの縁に隙間ができないよう全周をしっかり固定するのがポイントです。隙間があるとそこからスズメバチや害虫が入り込む可能性があります。

(PR) 結束バンドは以下の商品を使っています。1000本入っているので助かります。

STEP4:コンパネ・杉板枠の製作とコンパネ板への取り付け

片面防水コンパネを重箱外寸に合わせてカットし、中央に重箱内寸より少しい大きい穴を開けます。杉板で受け枠を組み、コンパネと組み合わせます。

コンパネは重箱の外寸と同じ程度にカットし、中央に重箱内寸とプラコンテナに開けた穴の中間くらいの大きさの四角い穴を開けます(225mm X 225 mm程度)。防水面を上に向けて、プラコンテナの上に六角ボルトなどで固定します。コンパネの防水面は必ず地上側(上)に向けて雨を弾くようにします。

防水加工としては、杉板の表面をガスバーナーで焼く焼き杉加工(※4)が有効です。組み立てた後からは焼き加工ができないため(コンパネの防水加工部分が焦げてしまう)ので、組み立て前にあらかじめ焼いておきます。

巣門枠材は重箱と同じ大きさに作り、コンパネの開口部を囲むようにコンパネの下からビス(コーススレッド)で固定します。

STEP5:カセット式枠の製作

最後に、差し替え用のカセット枠を製作します。杉板で枠を作り、巣門がスリット・穴型、さらに、底板あり・なしの組み合わせで複数用意します。

取り付けは、固定枠側にレールを設けて底板がスライドして入って支えられるするようにすることが多いと思いますが、今回はレールは設けません。底板無ししした場合にレールの上に巣クズが溜まってスムシ発生の要因となるからです。

文章では分かりにくいと思いますので、図で示しますと、スリット巣門あり、底板ありの場合のカセット式枠はこのようになります。

今後YouTube動画でより分かりやすく説明する予定です。

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カセット式枠の使い方と季節ごとの切り替え

カセットの種類:スリット巣門・穴巣門 X 底板あり・なしの4パターン

複数のパターンのカセットとを使い分けることで、一台の巣門台が季節ごとに違う顔を見せます。また、プラコンテナ側の巣門を開けたり閉じたりすることも適宜組み合わせます。

組み合わせは群れの状態や地域の気候などに応じて柔軟に選んでください。

春〜夏:通気を優先した巣門開放カセットの使い方

スムシが増えるのは気温20℃以上になる5月〜10月、特に6月〜9月が活動のピークです(※13, ※14)。この時期は、スリット巣門+底なし+プラコンテナ巣門開放で通気を最優先にします。

底が開いていることで巣箱内の温度上昇を抑え、巣落ちリスクの低減につながります(※1)。

秋〜冬:防寒と防除を兼ねた底板付きカセットへの交換

気温が下がる11月以降はスムシの活動がほとんど見られなくなります(※14)。アオヤギ式の弱点として「冬の保温」が挙げられるため(※1)、寒くなったら底板ありのカセットに差し替え、底からの冷気を抑える運用が考えられます。

スズメバチが集団攻撃を仕掛けてくる夏の終わりから秋(※15)にかけても、特に大きな変更は不要です。

ただし、盗蜜隊(セイヨウミツバチ、ニホンミツバチのどちらも)は同じ蜜蜂ですから6mmや7mmの巣門を入っていまいますので、特別の対応が必要です。盗蜜隊が現れた際にはプラコンテナ側の巣門は全て閉じます。さらに、巣門枠側の巣門も穴あきタイプのできるだけ盗蜜隊が入りにくいタイプに交換します。

けーあい式でアオヤギ式の弱点は克服できる?

以下のように、けーあい式ではアオヤギ式の弱点をかなり克服できると期待しています。

  • 木材を使うと地面に接する部分が腐りやすい 
    • → プラコンテナで解決
  • 冬の保温性が悪い(底板を差し込む場合は重い巣箱を持ち上げる必要性がある) 
    • → カセット式枠で冬は簡単に底板ありにチェンジ可能
  • 待ち箱としては使えない(蜜蜂が入居しない) 
    • → カセット式巣枠で待ち箱にする際は底板ありにできる
  • 盗蜜に弱い 
    • → プラコンテナ側の巣門は塞ぐことができる。巣枠側の巣門もカセット式で交換可能
  • 内検しずらい 
    • → カセット式巣枠を外せば、スマホで内部の撮影が可能
  • 見た目があまり良くない(プラコンテナの色が派手) 
    • → 黒などの落ち着いた色のプラコンテナを使用可能
  • 底板への落下物から群れの様子を推測することができない 
    • → 必要時は底板ありのカセット式巣枠にもできる
  • 巣門台に重しを置いて倒れにくくすることが難しい 
    • → 底がメッシュのプラコンテナを使用すればプラコンテナないに重しを入れることができる

ただ、1つだけまだ足りないものがあります。はい。本格運用はこれからなので、実績が足りません。ぜひ皆さんもお試し頂いてフィードバックをいただけると嬉しいです。

まとめ:けーあい式改良巣門台のメリットと今後の課題

最後に、けーあい式のメリットを整理しておきます。

  1. 低コスト:安価なプラコンテナとトリカルネットで作れる
  2. 多層防御:3mmネットの防護層+6mm or 7mm巣門でスムシ・スズメバチ侵入を物理的に絞る
  3. 耐腐食:木製アオヤギ式の弱点だった腐食をプラコンテナで回避
  4. 通気・巣落ち対策:底なし運用で夏の温度上昇と巣落ちリスクを抑える
  5. 季節対応:カセット式枠で巣門種類や底板の有無を切り替えられる

なお、本記事は私の試行と各種情報源をもとにした一案の提案であり、ミツバチの飼育成功や害虫被害ゼロを保証するものではありません。製作時の怪我や設置のトラブルにはくれぐれもご注意のうえ、ご自身の責任で楽しんでいただければ幸いです。

参考文献

  1. アオヤギ式巣門台とは?スムシ対策・夏の巣落ち防止・他方式比較を徹底解説 | けーあいブログ — https://risingdragonhoney.com/aoyagi-style/
  2. 捕食性天敵 | 一般社団法人日本養蜂協会 — https://beekeeping.or.jp/hygienemanagement/natural-enemy/
  3. 採集コンテナ L (再生)底ベタ 黒 | 収穫・出荷資材 通販 | ホームセンターのカインズ — https://www.cainz.com/g/4573267373126.html
  4. ニホンミツバチ用「重箱式巣箱」の作り方・DIY完全ガイド | けーあいブログ — https://risingdragonhoney.com/building-box-hive/
  5. 日本みつばち重箱式巣箱の設計図と作り方を詳しく解説 — https://2rings.fun/blueprints_honeybee_hives/
  6. 収穫容器リステナー MB-30II 青 : 日本農業システム — https://store.shopping.yahoo.co.jp/nns/5146882000068.html
  7. 取扱商品|静岡 オーダーメイド金網|静岡の金網なら川西金網店 — https://www.kanaami.net/syouhin/shopcart/catalog_table_img.php?km=11
  8. 折りたたみコンテナの耐久性はどれぐらい?屋外使用、日焼け、割れなどについて解説 | 折りコンナビ — https://placon.mhy.co.jp/durability/
  9. プラスチックの耐候性とは?屋外で使うプラスチックはどんな素材がいいの? | 株式会社テクト — https://texto.co.jp/news/blog/5979/
  10. ポリプロピレン製品の耐候性について — 教えて!住まいの先生 – Yahoo!不動産 — https://question.realestate.yahoo.co.jp/knowledge/chiebukuro/detail/12230998212/
  11. 月刊 現代農業2021年6月号 日本ミツバチ えひめAIでスムシの幼齢虫を退治 — https://www.ruralnet.or.jp/gn/202106/mitsubachi.htm
  12. スムシ対策|ニホンミツバチの巣を食べる蛾の幼虫の被害と予防法(週末養蜂) — https://syumatsu-yoho.com/post/sumushi
  13. スムシ対策|ニホンミツバチの巣を食べる蛾の幼虫の被害と予防法(週末養蜂) — https://syumatsu-yoho.com/post/sumushi
  14. スムシ対策!発生時期・原因・駆除法を徹底解説【日本蜜蜂の守り方】 — https://mitsu8-wa.com/sumushi/
  15. 捕食性天敵 | 一般社団法人日本養蜂協会 — https://beekeeping.or.jp/hygienemanagement/natural-enemy/
  16. 月刊 現代農業2021年6月号 日本ミツバチ えひめAIでスムシの幼齢虫を退治 — https://www.ruralnet.or.jp/gn/202106/mitsubachi.htm

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この記事を書いた人

自然に囲まれた場所で、果樹を育てたり日本蜜蜂を飼ったりしながら暮らしています。
田舎の暮らしも不便さばかりではなく、便利な道具や家電を取り入れることで、快適さと楽しさの両立を目指しています。
このブログでは、養蜂や果樹栽培といった趣味の実体験に加えて、暮らしをちょっと便利にしてくれる道具の紹介や、将来に備えた気軽なマネーの工夫についても発信しています。
田舎でも都会でも、暮らしを「ちょっと楽しく、ちょっと賢く」するヒントをお届けできれば嬉しいです。

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