自宅で果樹を育てたい方にイチ推しなのがキウイフルーツ🥝。ビタミンCや食物繊維など栄養が豊富でとても健康に良い人気の果物です。害虫や病気が少ないので無農薬栽培でも育てやすいですし、収穫後に長期保管できて追熟しながら長く楽しめるのも魅力です。本記事では初心者向けに、キウイフルーツの特徴、品種、苗の選び方、棚作り、苗の植え付け方法、1年目の管理方法などの育て方を詳しく解説します。
🍑 最近、果物がお高いですよね|自給自足への道
最近、スーパーで売られている果物の値段がどんどん高くなっています💰。ちょっと気軽に手が出せないようになってきてしまいました。さらに、スーパーの果物は「流通に耐えられる硬さ」で収穫されるため、樹上で完熟した「本当に美味しい果物」にはなかなか出会えません。
子供の頃に親戚の農家が桃🍑やイチゴ🍓を栽培していたため、桃を頂いたり、ビニールハウスでイチゴをそのまま食べさせてもらうことがありました。それらの果物は完熟で採れたてのため、私はその味を桃やイチゴの味として脳に記憶してしまいました。そのため、今は高いお金を出して果物を買っても子供の頃に食べた果物ほど美味しくないと感じて満足できないのです。 → コーヒーに例えると、レギュラーコーヒー☕️が飲みたいのに缶コーヒーしか手に入らないという感覚です。まあ、それはそれで美味しいのだけど本物では無い。
でも、家庭で果樹を育てればこの両方の問題は一気に解決できるはず💡。すなわち、コストを抑えつつ、完熟の美味しさを味わえると考えました。
それで、最初にトライしたのはイチゴ🍓です(イチゴは、本当は果物ではなくて、野菜ですが。。。)。秋にたくさんのイチゴの苗を購入して畑に植えたので、春には「プライベートいちご狩り!」ができると思っていたのですが、1月のある日に畑を見たら、イチゴの全ての葉っぱが無くなっていました😭。 憎き犯人はアナグマ🦡と思われます。
そこで、育てやすく害獣にも強い果物を色々調べた結果。。。初心者でも挑戦しやすい キウイフルーツ🥝 にたどり着いたのです。
🥝 キウイフルーツってどんな果樹?(なぜキウイが初心者にお勧めなのか)
1980年代の化粧品のコマーシャルソングで「君たちキウイ・パパイア・マンゴーだね。」という歌謡曲が流行ったことがありました。この歌のイメージで、キウイフルーツもてっきりトロピカルフルーツだと思いこんでいて、日本だと沖縄とかでないと育てられないと思っていました。
ところが、調べてみたらキウイフルーツは中国原産の温帯性のツル植物でした。あの猫が酔っ払うというマタタビの仲間です。中国原産で、ニュージーランドで育種され、果実がニュージーランドの国鳥のキーウィ(kiwi)に似ていることから”kiwifruit”と名付けられたとのこと。温帯性なので、関東より南なら十分育てられることが分かりました。
キウイフルーツのメリット(選定した理由)
イチゴのリベンジのための果物としてキウイフルーツを選択したのは以下の理由からです。
- 害獣に強い:キウイは甘く熟する前に収穫して、追熟させてから食べます。従って、木に成っている状態では酸っぱくて美味しくないため、ハクビシンやカラスなどの害獣が食べることがないのです。また、品種にもよりますが、果皮にはザラザラの毛があるため害獣が避けるという面もあるようです。
- 病害虫に強い:桃などの他の果物に比べて病害虫に強いです。かいよう病が弱点のようですが、これもかいよう病に強い品種を選ぶことで解決します。家庭用なら無農薬で栽培することも可能。
- 日持ちする:収穫した後に何ヶ月も貯蔵できるので、一気に食べる必要がない。桃などの果物は熟したら一度に収穫しますが、それほど日持ちしないため食べきれなくなる可能性があります。キウイは収穫した後に食べたい分だけを追熟させて徐々に食べていくことができます。日本では、収穫時期が10月から11月なので保管時期が冬になります。通常は冷蔵庫で貯蔵しますが、冬なら廊下などの寒い場所でも十分保管できます(保管可能期間は少し短くなります)。
キウイフルーツのデメリット
ウィークポイントの少ないキウイフルーツですが、あえて挙げるとすると以下に注意が必要です。
- 棚などが必要:ツル性植物なので、棚、パーゴラ、オベリスクなど誘引可能な何らかの構造物が必要ですので、初期投資が必要になります。メス木とオス木を植えるので少し場所を取りますね。おすすめの果樹棚は下の方でご紹介します。
- 剪定と誘引:生育が旺盛なので、地植えの場合は冬に剪定と誘引が必要です。大きくなってくるとちょっとした作業になりそう。鉢植え栽培の場合はあまり問題にならないかと思います。
キウイフルーツのその他の特徴
- 🌸 雌雄異株:実はメス木にしか成らないですが、開花時期の合うオス木が揃わないと実が成らない。これは要注意です。なお、場所が限られる場合は、メス木にオス木の枝を継木するという方法もあります。
- 🌿 つる性植物:ブドウのように棚やパーゴラで育てることができ、自由な形に誘引することができます。
- ☀️ 暑さに強い:水さえ切らさなければ暑さにも強いので、最近の温暖化した気候でも大丈夫。
- 🥝 豊産性:十分な大きさの棚を用意すれば1株で300個以上、場合によっては何と1000個の収穫も狙えるという豊産性です。健康のため毎日食べたいキウイフルーツ。スーパーで1個約200円しますので、300個採れたら6万円の節約です!🤑
🥝 キウイフルーツの健康効果と急成長
キウイフルーツは美味しいだけでなく、健康面でも優れた果物です。特にビタミンCの含有量はレモン🍋を凌駕するほど豊富で、1日に1個で必要量をほぼカバーできると言われています(緑色種で100 mg/100 g、黄色種や赤色種はそれ以上)。また、食物繊維も多く含まれており、腸内環境を整えて便秘改善に役立ちます。さらに、カリウムによって塩分を体外に排出し、高血圧予防にも効果的。加えてビタミンEなどの抗酸化成分も含まれ、美肌や免疫力アップのサポートも期待できます。まさに「育てて食べて嬉しい健康果樹」です。
忙しい朝でも半分に切ってスプーンで食べられる簡便さもいいですね。この健康効果、剥かないでも食べられること、育てやすさ、などから大人気に。日本に初めて紹介されたのが1970年の大阪万博とのことですが、日本の消費金額は今では桃を抜いているようで、この急速な成長は「キウイフルーツの奇跡」と呼ばれているとのことです。
🌟 キウイフルーツの品種
キウイフルーツは果肉の色によって3種類に分かれます。主な品種の特徴を説明します。
- 🟢 緑色種:キウイと聞いてみんながイメージする果肉が緑の品種群。ヘイワードが定番。相性の良いオス木は「トムリ」など。
- ヘイワード:スーパーで販売されている90%近くがヘイワード。日本の高温多湿の環境でも育てやすく、かいよう病にも強く、実は比較的大きく(110 g程度)、冷蔵で最大6ヶ月貯蔵できる。酸味は強め。
- 香緑:香川県でヘイワードを元に作出され、1987年に品種登録。糖度が高く、酸味が少ない。果実の形が「たわら」形なのが特徴的。かいよう病への抵抗性はヘイワードと同程度だが、果実軟腐病に弱いのが欠点。全国で栽培可能。
- 🟡 黄色種:ニュージーランドのゼスプリ社の黄色種は最近スーパーでも見るようになりましたね。甘みが強く酸味が少ない品種が多い。相性の良いオス木は「孫悟空」や「ロッキー」。
- ゴールデンキング:中国由来。黄色種の中では酸味もある品種。ネット販売で容易に入手可能。
- アップルキウイ:中国由来。果実がりんごのような形をしている。実は140 g程度で大きい。
- 東京ゴールド:東京都内の生産者により発見され、2013年に品種登録。甘くて、豊産性、かいよう病にも比較的強いので、期待の品種。果皮毛が少なく、果実の先端が少し尖っている。全国で育成可能。
- クリーミー三鷹:三鷹市で育成された品種でその名の通り実がクリーミーなのが特徴。全国で栽培可能だが、苗の入手が困難。
- 🔴 赤色種:果肉は黄色で中心部分が赤くなる。実は小ぶりだが最も甘い。果皮に毛もほぼ無いので皮ごと食べられる。ただし、かいよう病に弱いのが難点。相性の良いオス木は「早雄」など。
- 紅妃:赤色系の中国品種の名前で、日本国内でも容易に入手可能です。甘みが強く、酸味が少ない。
- レンボーレッド®️:中国から導入した苗木を静岡県の会社が選抜したとされています。小ぶりだがとても甘くて美味しいとのことで、希少性があります。名前は、商標登録されています。
👉 初心者はヘイワード+トムリが無難でお勧めとされていますが、皆さんはどの品種を選ばれますか?私は、香緑、ゴールデンキング、東京ゴールドの3種とそれに合うオス木を選びました(赤色種も育てたいけど、場所が。。。)。
🥝 キウイフルーツの耐寒性(寒い地域の方はご参照ください)
「熱帯果樹ではなくて温帯性果樹ということだけど、私の地域では育てられるの?」と疑問が湧いた方もいらっしゃるかと思います。関東よりも南の地域なら問題ないと思いますが、関東北部やそれよりも北で育てられるかどうかは耐寒ゾーン(USDAハードネスゾーン)を目安にすると良いと思います(年間最低気温の平均値で分類)。
キウイフルーツの場合、概ね以下の地域で育てられるようです。緑系の品種の方が比較的寒さに強いですね。最近は温暖化してきていますので、記載しているよりも1段寒い地域でも育てられるかもしれませんが、その場合は木が大きくなるまでは根本をマルチングするなど冬越しのお世話が必要かと思います。また、赤系の品種は、発芽が早く、花が咲くのも早いため、適した地域でも遅霜で痛む可能性があるのが要注意です。なお、私は9a地域なので、どの種類も育てられると判断しました。
- 🟢 緑肉種:8b(-9.4~-6.7℃)以上の地域。
- 🟡 黄肉種:9a(-6.6~-3.9℃)以上の地域。
- 🔴 赤肉種:9a(-6.6~-3.9℃)以上の地域。
主な耐寒性ゾーン:
- 7a: -17.8 to -15(℃)
- 7b: -15 to -12.2(℃)
- 8a: -12.2 to -9.4(℃)
- 8b: -9.4 to -6.7(℃)
- 9a: -6.7 to -3.9(℃)
- 9b: -3.9 to -1.1(℃)
- 10a: -1.1 to 1.7(℃)
- 10b: 1.7 to 4.4(℃)
耐寒性ゾーンについては、以下のPROVEN WINNERSさんのサイトが分かりやすく、自分の地域の耐寒性ゾーンも地図で確認できます。関東以北の方は育てられるか調べると良いかと思います。

🌱 苗を選ぶ時に気をつけたこと
- ✅ 果実の品種を決めたら、メス木だけでなく、必ずそれにあうオス木も併せて購入しましょう。オス木が1本あれば、メス木は4〜5本まで受粉可能です。
- ✅ ホームセンターでは実物を確認してしっかりした苗を選べますが、ネットショップの場合は、信頼できるルートで入手することが肝要です。
- ✅ 接ぎ木苗を選ぶと良いです(安定して結実しやすい)。台木としては、シマサルナシ台が乾燥などに対して効果があるとされているようですので、可能ならシマサルナシ台を選ぶと良いと思います。また、バウンティ台もたまに見かけますが、こちらは根腐れしずらい台木とのことです。湿気の多い場所や水田跡地にキウイを植える際にはバウンティ台を選ぶと良いと思います。
🌱 苗の入手方法と注意点
入手ルート
ヘイワードやトムリならホームセンターでも入手可能ですが、それ以外の品種はホームセンターではあまり売っていないので、ネット通販がお勧めです。私のお勧めのショップと苗を以下に記載しますので、良かったらクリックして確認してみてください。なお、スーパーでよく見るのはニュージーランドのゼスプリ社のキウイですが、これらは個人で栽培することは不可能です。
入手時期と注意点
キウイ苗を植え付け可能な時期は11月から3月です。寒い地域の場合は、厳寒期を避けて3月に入手して植え付けるのが無難でしょう。ただし、人気の品種は3月になると売り切れている場合もありますので、要注意。
苗は、裸苗の場合とポット苗の場合があります。裸苗とは地植えした苗を休眠期に掘り上げたもので根に土が付いていない状態です。裸苗の場合には根が乾燥すると枯れてしまいますので、届いたら直ぐに確認して植え付けましょう。直ぐに植え付けできない場合は、地面に斜めに仮植えしておくと良いです。ポット苗の場合は植え付けまで普通にお世話しておけば良いと思います。
おすすめのネットショップ(楽天市場)
私は、樹木類は、楽天市場の以下の3つのショップから購入することが多いです。今回のキウイ苗は、全てガーデン ストーリーさんから購入しました。
リーズナブルな価格で立派な苗。私は「園芸界のコメダ珈琲店」と呼んでいます😆。シマサルナシ台やバウンティ台のキウイ苗の取り扱いもあります。
果樹苗を中心に観葉植物や庭木も充実。初心者から本格派まで、育てやすい苗木を豊富に取りそろえる専門店です。キウイ苗も種類豊富です。
老舗「花ひろば」が運営する苗木専門部門。品質管理された果樹苗や庭木を全国に発送し、家庭果樹栽培をサポートしています。キウイ苗も種類豊富です。
🪜 果樹棚をどうするか。。。
さて、キウイフルーツ栽培の一番の難所の果樹棚です。最初は駐車場にパーゴラを作ることも考えましたが、ネットで検索したら数十万円になりそうで、高すぎる。💦
とても、購入できないので、安くできないか調べていたら建築用の鋼管パイプで棚を作ることができるとの情報が。しかし、ホームセンター等で価格を調べると、一つ一つの部品は安くても合計すると結構なお値段になります。
さらに、調べていたところ、様々な園芸用品を発売されている第一ビニール株式会社さんの楽天市場ショップ DAIM FACTORY ダイムファクトリー で良い商品があることに気づきました。
その商品が【daim ガーデンアグリパイプ果樹棚セット】です。
2 m X 2 mはこちら |
2 m X 3 mはこちら |
使用されているパイプは、亜鉛メッキ加工のスチール製でブラウン色の耐候樹脂でコーティングされています。ブラウン色なので鋼管パイプと違って景観を損なわないですし、パイプ直径が約33mmあって丈夫。まさに求めていた果樹棚でした。
下の画像にあるように、2 m x 2 mのセットと2 m x 3 mのセットの2つのサイズがありますので、キウイを植える場所の広さを確認してフィットするセットを購入されると良いと思います。セットには必要なパイプとジョイントがそろっていて組み立てが簡単(作業は大人2人以上で)。強度もあって庭に合わせて調整可能。初心者でも扱いやすいので超おすすめです✨。
また、これよりも大きくしたい場合は、これらの商品を複数組み合わせることもできますね(例えば、2 m x 2 mのセットを2つ購入して、2 m x 4 mにするなど)。個別部品を追加購入することもできますので、思い通りの棚にできると思います。
このdaimガーデンアグリパイプ果樹棚セット、人気のシャインマスカットなどの葡萄棚にも良いですね。
実際に組み立てている途中の画像です。地面に垂直に打ち込む部分だけが少し大変でしたが、その他はとても分かりやすく簡単に組み立てることができました。この製品のおかげでリーズナブルな価格でしっかりとしたキウイ棚を作ることができました!

🌱 実際に購入して植えてみた
苗の購入
2025年の1月から4月にかけてガーデン ストーリーさんからキウイ苗を購入しました。現在発売されている同等の商品のリンクを参考に貼っておきます。これらの商品はこれからの秋植えに間に合いますが、売り切れたら1月以降の苗の予約になるようです。秋に早めに植え付けて少しでも根をはらせておくと冬越しに有利です。私は黄色系と緑色系を購入しましたが、人気の赤色系も販売されています!
黄色系のキウイフルーツの苗:
【ゴールデンキング】シマサルナシ台接木苗 1等苗キウイ[果樹苗木・キウイ・雌(メス)]
【ゴールデンキング】接木苗 バウンティ台黄色のキウイ[果樹苗木 きうい kiwi]
【東京ゴールド】バウンティ台黄色のキウイ[果樹苗木 きうい kiwi]
【孫悟空】シマサルナシ台接木苗早生オス・ソンゴクウ・キウイ[果樹苗木・キウイ・雄・受粉樹]
【孫悟空】バウンティ台キウイの雄木[果樹苗木 きうい kiwi]
緑色系のキウイフルーツの苗:
【香緑】シマサルナシ台1年生接木苗コウリョク キウイ※納期指定:発送予定2026年1月中旬以降順次または通常発送※[果樹苗木 キウイ 雌(メス)]
【香緑】1年生接木苗 バウンティ台緑色のキウイ※納期指定:発送予定2026年1月中旬以降順次または通常発送※
【トムリ】シマサルナシ台接木苗オス・キウイ[果樹苗木・キウイ・雄・受粉樹]
【トムリ】バウンティ台キウイの雄木[果樹苗木 きうい kiwi]
香緑は予約苗のみ販売されているようなので、直ぐに入手して秋に植えたい方向けにヘイワードのリンクを参考に貼っておきます。
【ヘイワード】シマサルナシ台接木苗キウイ[果樹苗木・キウイ・雌(メス)]
赤色系のキウイフルーツの苗:
【紅妃】シマサルナシ台接木苗コウヒ・キウイ[果樹苗木・キウイ・雌(メス)]
【レインボーレッド】 接木苗メス キウイ[めす 雌 れいんぼーれっど きうい ガーデンストーリー 果樹苗木]
【早雄】 シマサルナシ台接木苗 オス ソウユウ キウイ[おす 雄 そうゆう きうい ガーデンストーリー 果樹苗木]
【早雄】バウンティ台キウイの雄木[果樹苗木 きうい kiwi]
植え付け(詳細は後日別のブログ記事にします)
- 穴を掘り、腐葉土を混ぜて元に戻す。ここが大変なのですが、掘る穴は直径60 cmから100cm、深さは50 cmから60 cmです。キウイは比較的根が浅く張るのでこのくらいで良いのですが、重労働ですね。私は直径50 cm X 深さ50 cmくらいが限界でした。
- 掘り上げた土に混ぜるのは腐葉土だけにして、肥料は入れない方がよいようです。元肥を入れてしまうとつるが徒長して、節間が開いてしまうので、元肥は入れずに必要に応じて適切な量の追肥で育てる方がよいとのこと。この辺りは意見が色々とあって迷いました。腐葉土が切れていたので、牛糞で代用したので少し肥料を与えることになりましたが、誤差範囲ということで😅。また、排水性を良くするためにパーライトを少し混ぜました。
- 苗を植える。私は裸苗でしたので根が十分広がるようにしながら、かつ、浅めに植えました。
- たっぷりと水をあげる。本当にたっぷり。これは土と根を馴染ませる意味があるので、水盆を作って、水が溜まるまで与えるのが良いとのことです。以下の写真のようにホースでたっぷり灌水しました。
- 棒で支えをする。根が早く活着するために支柱(添え木)は必須です。園芸支柱を立てて、幹を麻紐で固定しました。

☀️ 1年目の管理(やってみて気づいたこと)
- 西陽が当たる場所に受け付けたトムリが枯れてしまいました。果樹棚を作るのに手間取ってしまって、植え付けたのが4月後半になってしまい、急に暑くなったのに耐えられなかったようです。水やり💧が少なかったかも。
- 害虫は1株だけカメムシがやってきて葉をボロボロにされましたが、大過はありませんでした。
- 最初の伸びは緩やかですが、伸びだすと一気に伸びてしまい誘引が大変でした。上方向に誘引できずにツルが横になってしまうとクルクル巻いてしまって主幹にできなくなります。daimガーデンアグリパイプ果樹棚セットの余ったパイプを立てて、そこに向かって誘引することで解決しました😊。下の写真をご覧ください。

🎉 これからの楽しみ
- 実がつくのは3年目から、立派なサイズは5年目くらいとのことなので、まずは誘引を頑張ります!
- 収穫期は、赤色や黄色は10月中旬〜、緑色は11月頃。いっぱい収穫するのが楽しみです。友達を呼んでキウイ狩りをするのもいいかも。
- エチレンガスで甘〜く追熟。食べたい分だけ追熟できるから保存性も抜群!
追熟させるためのエチレンガスパックを検索してみましたが、ちょっとお高めですね。
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ということで、キウイの追熟のために「リンゴ🍎も育てよう!」ということになってしまいました(笑)。(次回以降に記載予定です。)
✅ まとめ:家庭果樹で“美味しい果物不足”を解決!
果物の価格高騰&子供の頃とは違う味の果実ばかりのスーパー事情…。その悩みは自分で果樹を育てることで解決できます💡。
中でもキウイは無農薬でも育てやすく、追熟で長く楽しめる家庭菜園向けの果樹。棚づくりは少し大変でしたが、それに見合うメリットが得られると期待しています。
- キウイフルーツは無農薬・省管理でも実る家庭菜園向き果樹
- 最初に棚づくりの投資は必要だが、その後は楽に楽しめる
- 雌雄の組み合わせと剪定さえ押さえれば、誰でも育てられる
- 数年後には毎日キウイを食べて健康増進。年間約6万円の節約に。
- 「田舎暮らしの庭に一本、キウイを」 これは本当におすすめ
- 読者への一言:「果樹初心者でも大丈夫、一緒に挑戦しませんか?」
👉 FAQ
Q. キウイフルーツは初心者でも育てられますか?
A. はい、育てやすい果樹です。病害虫が少なく無農薬でも管理しやすく、追熟で長く楽しめます。
Q. キウイを育てるのに必要なスペースは?
A. 基本はメス木+オス木で2株分のスペースが必要です。棚・パーゴラなどの誘引構造物も用意します。
Q. キウイに棚は必須ですか?
A. ほぼ必須です。つる性で生育旺盛なため、棚・パーゴラ・オベリスク等に誘引します。
Q. 雌雄異株って何ですか?
A. 実がなるのはメス木だけで、受粉には同時期に咲くオス木が必要です。オス1本でメス4〜5本まで受粉できます。
Q. オス木はどれを選べばいいですか?
A. 品種の開花期が合う木を選びます。緑系は「トムリ」、黄系は「孫悟空」などが相性良好です。
Q. どの品種が初心者向けですか?
A. 「ヘイワード+トムリ」が無難です。甘さ重視なら黄系(東京ゴールド等)、希少性なら赤系も検討。
Q. キウイの耐寒性(育てられる地域)は?
A. 目安は緑系=USDA 8b以上、黄系・赤系=9a以上です。寒冷地は防寒や遅霜対策を行います。
Q. 収穫まで何年かかりますか?
A. 早くて3年目から実り、5年目ごろにサイズや収量が安定します。
Q. 1株でどれくらい収穫できますか?
A. 条件が良ければ300個以上も可能です。棚の面積と剪定・誘引の良し悪しで変わります。
Q. いつ植え付けるのが良いですか?
A. 11〜3月の休眠期が適期です。寒冷地は厳寒期を避け、3月植えが無難です。
Q. 裸苗とポット苗、どちらが良いですか?
A. どちらでも育ちますが、裸苗は乾燥厳禁で到着後すぐ植え付けます。遅れる場合は仮植えを。
Q. 植え穴のサイズと土づくりは?
A. 直径60〜100cm×深さ50〜60cmが目安です。腐葉土を混ぜ、元肥は入れずに後追いで与えます。
Q. 施肥はどうすればいい?
A. 元肥は控え、活着後に必要量を追肥します。元肥過多はつるの徒長・節間伸びの原因になります。
Q. 水やりのコツは?
A. 植え付け直後はたっぷり灌水します。活着後は乾燥させない範囲でメリハリをつけます。
Q. 病害虫は多いですか?
A. 比較的少ないです。弱点は「かいよう病」なので、抵抗性のある品種選びと剪定・風通しが有効です。
Q. 害獣対策は必要ですか?
A. 被害は少なめです。未熟で酸味が強い段階で収穫し追熟するため、樹上食害が出にくいのが利点です。
Q. 追熟のやり方は?
A. 収穫後にエチレンで追熟します。リンゴなどと袋に入れる方法が手軽で、食べたい数量だけ順次追熟できます。
Q. どのくらい日持ちしますか?
A. 冷蔵で数カ月の保存が可能です。冬場は寒い場所(廊下等)でも短期間の保管ができます。
Q. 鉢植えでも育てられますか?
A. 可能です。小型の棚やオベリスクを使い、根詰まり・水切れに注意して管理します。
Q. 苗はどこで買うのが良い?
A. ホームセンターで現物を選ぶか、信頼できるネットショップで入手します。人気品種は早期完売に注意。
Q. 台木は何を選べばいい?
A. 乾燥に強い「シマサルナシ台」、湿地向けの「バウンティ台」など、立地に合わせて選ぶと安心です。
Q. 剪定と誘引の基本は?
A. 冬季に骨格を整え、主幹を上に伸ばして棚面で左右に結果枝を配置します。風通しを意識します。
Q. 失敗しやすいポイントは?
A. 元肥の入れすぎ、棚なし・誘引遅れ、乾燥や西日下での活着不良、オス木の開花期ミスマッチです。
Q. 家庭で育てる最大のメリットは?
A. コストを抑えつつ“完熟の美味しさ”を味わえることです。収穫量次第で家計の節約効果も期待できます。
📕 キウイ栽培について参考になるYouTube動画と書籍
本ブログでは、以下のYouTube動画と書籍を参考にさせていただきました。
YouTube動画
以下の2本のYouTube動画が特に参考になります(クリックで再生します)。
【1本で1000個できる】鉢でもできるキウイの育て方教えます 「カーメン君」ガーデンチャンネル
空いた土地にキウイを植えると簡単にたくさん生ります 科学的に楽しく自給自足ch
参考書籍
(PR)これらの本がとても参考になります。一冊だけ購入するなら「育てて楽しむ キウイフルーツ 栽培・利用加工」をお勧めします。
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